噛める歯と認知症予防

認知症に深くかかわる口の健康ですが、なかでも「よくかむ」ことに注目が集まっているようです。

ある咀嚼の歯科医は「咀嚼とは、単に歯でかむことのみならず、食べ物をかみ砕き、すりつぶし、だ液と混ぜ合わせてのみ込める状態にするという一連の動作なのです。歯だけでなく舌やあごなどが無意識のうちに同期して動くことができることが複雑な動きを求められる咀嚼を実現しているのです」といいます。

きちんとかむために必要なものはやはり歯でしょう。近年では8020運動を始めとした様々なキャンペーンの効果で高齢者でも歯が十分に残っている人が多いといいます。とはいえ、歯が残っているからよくかめるとは限らないと思います。近年では歯周病が進んでも歯を残したがる傾向があるので、十分に機能しない歯では十分な咀嚼は難しいでしょう。そういった意味では総入れ歯にしている方が、不健康で歯が残っているよりは良いと言えるのでしょう。

重要なのは歯の数より確実に噛めているかだと思います。抜歯後に義歯を入れることを考えても、歯周病で抜かざるを得なくなった歯を残しておくのはあまりおすすめできないようにも思います。治療で抜くべき歯を残しているというのは周囲の歯槽骨(歯を支えるあごの骨です)が痩せ細ってしまい、今後の入れ歯やインプラントの装着が困難になる可能性もあるように感じます。

近年では咀嚼能力検査と呼ばれる検査が知れ渡ってきました。特定の歯科医院で検査ができるもので、自身の咀嚼力を調べることができます。いま入れ歯で心配だとか、歯の健康に不安を抱えている人はぜひ一度受験してみると良いと思います。

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