歯磨きを習慣づける

老年になって、歯を失ってしまう人の多くは、若い頃より歯周病や虫歯に悩まされてきた方がほとんどではないでしょうか。忙しくて歯を磨く時間が十分に取れなかったり、急いで歯磨きをすることによって、磨き残しが多く、きちんとしたプラークコントロールができていなかった人に多くみられるのではないでしょうか。プラークコントロールとは、簡単に言うと、口の中の細菌を出来るだけ除去し、口内環境をきれいな状態で保つことを言います。これがしっかり出来ていると、口の中の粘つきや口臭などに悩むこともなくなると言います。いつも口の中がサッパリとして過ごせるなら快適ですよね。そのために重要なのが、歯磨きの時間と言えるでしょう。理想は、毎食後すぐに1時間ほど磨くことですが、忙しい現代ではそうも言ってはいられないのが現状でしょう。そこで、オススメなのが、どこか一回の歯磨きを、リラックスタイムに行うと言うことです。自身のリラックスできることを楽しみながら、歯ブラシを加えておくだけで良いのです。歯磨きの第一条件は、難しいことを抜きにして、まず「いかに面倒臭く感じずに継続していくか」と言えるのではないでしょうか。クタクタに疲れていても、何かヒーリングミュージックなどを聴きながら歯ブラシを加えているだけでいいなら、ただ「正しく磨かなきゃ」と思って行う歯磨きよりも続けやすいのではないでしょうか。歯医者さんでは正しいブラッシングなどを熱心に指導してくれますが、何よりもまず「継続」するための工夫をしてみても良いかもしれません。まずは1日の中で一回の歯磨きをダラダラと長時間適当に楽しんでみてください。きっと変化が現れてくれるはずですよ。

温故知新と現代歯科医療

歯医者、歯科についての本を探している時に出会った印象深い言葉が「温故知新(古いことを調べて、新しい考えを得る事。)」です。それ以前には、歯科医学書など、目を通したこともありませんでしたが、その書の中では、まず東洋医学書について語られていました。

  • 「皇帝内径」(こうていだいけい)・・・現存する、中国最古の医学書。
  • 「医心方」(いしんぼう)・・・日本に現存する最古の医学書。

日本に現存する最古の医学書「医心方」は、隋の時代の医学書を元に書かれたものと伝来されています。東洋最古の医学書「皇帝内径」は、東洋医学の基礎、基盤となるものすべてが、この書を淵源とされていると言われているそうです。現代にも使用されている「未病」「既病」の言葉は、「皇帝内径」の書の中で使用されているようです。私がみつけた、歯科についての書の中には、「皇帝内径」に、『「呼吸」と「咀嚼」が正しく行われるのであれば、100歳まで生きられる』という記述があるということが綴られていました。また、「咀嚼」について、明白に論じている書を、近代の歯科医学書にみつけようとしても、なかなかみつからないという趣旨が、「温故知新」の意とともに書かれていました。「咀嚼」について、古の人々の方が、深く考え、また生命の源として「咀嚼」の意を捉えていたのかもしれません。

現代の最新医療を前にしても、「温故知新」古きものを振り返り新しい見解を開く姿勢は、医師の世界、医学の世界において、重んじるべきものなのだと痛感しました。人間の「呼吸」、「咀嚼」は、古来より、変わらず私たちを生かしてくれています。今を生きる私たちの医療、現代歯科医療は果たして未来の人々の救い手となり得るのでしょうか?

  • 噛み合せのトラブル
  • 硬すぎる歯ブラシを使用する

などです。

白い歯について

現代、歯医者で歯を矯正したり、ホワイトニングで歯をキレイにしたりと、美しい歯並びに、白い歯は誰しもが憧れなのではないかと思いますが、皆さんは、「お歯黒」という、現代においては滑稽な習慣が日本にあったことを御存じですか?

「お歯黒」・・・化粧、虫歯・歯周病予防、虫歯隠し、社会的立場の表現となどして用いられていた

その起源は不明とされているが、古来より、日本も含め、中国、東南アジアなどにみられる歯を黒く染める風習。日本では、大正時代の前後に、日常からその姿はみられなくなった。現代では、お祭りや儀式、演劇などでその姿を見ることができる。

現代の日本では、「白い歯」が、いわゆる美を象徴しているように世の中の風潮は感じられます。例えば、歯科の受付に貼られるポスターには、「ホワイトニング」という文字が大きく書かれ、真っ白な歯をみせながら若い女性が微笑んでいたり、歯磨き粉を買いにドラッグストアに足を運んでみると、ホワイトニングをうたった製品がずらっと店頭に並んでいる光景に出くわしたりします。現代人は、お歯黒には興味がないようで、もっぱら白い歯を魅力的と感じているようですね。時代の流れとは、実に面白いものです。女性のファッションや学生の制服も、長いスカートが流行りの時もあれば、短いスカートが流行ることもあります。お歯黒は、この先、流行ることはあるのでしょうか?歯科の受付のポスターに、歯を黒く塗った女性が微笑んでいる日が、今後訪れるのかもしれないと思うと、実に興味深いです。世の中の人間の風習というものは可笑しなものですね。

 

歯磨きは質より量

小さい頃より、家でも学校でも歯医者さんでも「歯磨きは正しいブラッシングが大切」と何度となく教えられてきたのではないでしょうか。それは、プラークコントロールを自分自身の力で行うのに、とても効果的であるという観点からの習慣と言えるでしょう。しかし、いくら正しいブラッシングを心がけていたとしても、本当に正しいかどうかということを疑ってみてはどうでしょう。チャチャっと磨いている場合はもちろん、反対に毎食後丁寧にブラッシングしても、結局歯科検診では「磨き残し」を指摘されたりするのではないでしょうか。これは、実はセルフケアではプラークを完全に除去できないからとも言えるでしょう。だったら歯磨きの必要性は?と思う方もいるでしょう。もちろん、完全なプラークコントロールはできませんが、プラークの発生を最小限に抑えることの出来る可能性が、歯磨きと言えるのではないでしょうか。面倒くさいなと感じてしまう歯磨きでは、正しいブラッシングを心がけていたとしても、すぐに飽きてしまうのが実情でしょう。それよりも、歯磨きをしながらテレビを観たり、本を読んだりすることで、磨いていなくても「歯磨き」の時間を延ばしていくことが大切と言えるかもしれません。長時間の歯磨きは、実はプラークコントロールにはとても重要な要素となっているようです。磨いていなくても、歯ブラシを口にくわえているだけで唾液の分泌が促されると考えられています。唾液には天然の洗浄剤としての働きもあるため、それだけでも短時間歯磨きよりは、口腔内の清浄化が期待できると言えるでしょう。流行りの電動歯ブラシや水圧ジェットブラシなどの力に頼らなくても、自身の自然治癒能力を引き出すことが出来れば、楽しみながら簡単に口内洗浄ができると言えるでしょう。

ながら磨きのススメ

歯科医院に定期的に通院している人でも、なかなか無くならない悩みが、歯周病なのではないでしょうか。しかし、通院する度に磨き残しを指摘されたり、毎度毎度、正しい歯磨きの仕方などを指導されたりするのではないでしょうか。しかし、そうやって繰り返す指導の中で、モチベーションは保たれるものでしょうか。人間、褒められないと楽しくないし、どうせまた注意されまくるんだから、やりたくなくなるというのが本音と言えるのではないでしょうか。そんな苦痛に耐えながら続けるより、もっと気楽に長続きできるコツを見つけることが重要ではないでしょうか。そこでオススメな歯磨き方法としてして、何かをしながら、また、何かを見ながら歯を磨くという方法です。これはダイエットなどでも見られる「ながら◯◯」と同じ原理と言えるでしょう。とにかくまずは歯磨きの時間を延ばすことから始めるというのが目標でしょう。言ってしまえば、磨いてなくても、歯ブラシが口に入っているというだけでもいいのです。ひとまず口腔内に歯ブラシが存在する時間を延ばしていくことが出来れば成功と言えるでしょう。その間、テレビを観たり、本を読んだり、お風呂に浸かってみたり、注意は必要ですが、音楽を聴きながら体を動かしてみたり。いくらやっても注意される「正しいブラッシング」などは一旦忘れてしまって、好きなことをしながら歯ブラシをくわえてみましょう。洗面所でひとり鏡に向かって黙々と歯を磨くより、よっぽど楽しい時間になると思いませんか?歯磨きの時間を苦痛にしない工夫として、また、結果的に長時間歯磨きになるという点からも、何かをしながら歯磨きをしてみるのも悪くはないのではないでしょうか。

長時間歯磨きのススメ

普段、掃除をこまめにしていますか?掃除というのは時間をかければかけただけ、綺麗になっていくものではないでしょうか。これは、1回の歯磨きに対しても言えることで、歯磨き=口腔内の掃除と言えるのではないでしょうか。パパッとチャチャっと磨くよりも、丁寧に時間をかけて磨きあげることが、正しい歯磨きのポイントと言えるのではないでしょうか。歯磨きも、部屋の掃除も、こまめに丁寧に行うことが美しさを保つ秘訣と言えるのではないでしょうか。しかし、残念ながら多くの人は、短時間の歯磨きで済ませてしまう傾向にあるとの報告があるようです。時間をかけないということは、言い換えれば「きちんと磨けていない」ということであり、この場合、セルフケアでのプラークコントロールは完全ではないと言えるでしょう。ただでさえセルフケアのみでは完全にプラーク除去は出来ないと言われているのに、歯磨きがこんな状況では、いつまでたっても歯周病の悪循環から逃れられないと言えるでしょう。これが歯周病を「生活習慣病」と言わしめる原因とも考えられるのではないでしょうか。歯医者さんで正しい歯磨きのブラッシングなどを教わることはあっても、正しい歯磨きの時間までは教えられないのも実情でしょう。それは、歯医者さん側からしたら「丁寧に時間をかけて磨く」ことが常識だからではないでしょうか。部屋の掃除も、こまめに時間をかけて行い、一年に一回という定期的な大掃除があるでしょう。私たちの歯も、毎日毎食後丁寧に磨き、定期的に歯科医院に通院し、プラーク除去のプロフェッショナルケアをしていくことが、綺麗な歯を保っていく秘訣と言えるのではないでしょうか。

歯科医の対応能力

歯科医師に関するマナーの良さ悪さというのが、インターネットの口コミなどに投稿されることが多くなってきており、治療技術にかかわらず、しっかりとコミュニケーションをとるということは、年々重要度を増してきていると考えても間違いないと言えます。ある歯科医師の話によれば、2005年から導入されたコミュニケーション能力試験が、歯科医師の患者への接し方に関する重要なパイプラインとなっている可能性を指摘しています。それまでは、歯科医師と患者の関わり方について、明確なラインがなく、どのようにしてそのような技術を身につけるのかということは、本人の裁量に任されている部分もあったわけですが、2005年の能力試験の導入によって、歯科医師を目指している大学生が、コミュニケーションの技術などを明文化された教科書で学ぶことができるということは、何よりも素晴らしいことである、と言ってしまってもいいかもしれません。この試験は、コミュニケーション能力の向上だけに関わらず、診察の技術や、マナーや礼儀、そして同業者への関わり方なども含めて、患者がどのような気持ちでこれらを判断するのか、という視点に立ちつつ、評価をされるということのようです。2005年の導入前に歯科医師になった方の中には、あまり患者へのコミュニケーション能力が高くなく、ほとんど意思疎通なく治療を進めてしまうという方もまれに見かけることがある、という風にも聞いたことがありますが、2005年の試験導入意から歯科医師になられた方は一定のコミュニケーション能力がしっかりとある方であるというふうにみなしてよいと言えるのではないでしょうか。

歯科治療とスケジュール

歯科医院のスケジュールが30分になっていることに、疑問を抱く人は少なくないのではないでしょうか?他の外科や内科であれば、その場で予約をせずに、診療を受けることができますが、なぜか、歯科医院だけは30分一組の予約制をとっていることが多いということは、不思議に考えた人も少なくないかもしれません。実は、これは歴史的に見れば、日本の歯科医院が進歩してきた証拠でもあるのです。バブル期などの病院が慢性的に足りていなかった時代においては、歯科医院の数自体が非常に少なく、どんなに歯が痛くても、予約をしない場合も多かったため、常に、歯科医院には人が溢れており、全く治療が進まなかったという現場もあるという風にもききます。そのような中で、このように時間制を導入することで、なるべくスムーズに患者を回していくことができるということが、できるというわけなのです。多くの治療方法や治療システムでは、30分以内で治療が終わるようにできていますから、非常に合理的、かつ、効率的な方法であると言えるのではないでしょうか。残念ながら、このような30分制というのは、歯科医院にとっては、あまり良い方策ではなく、もしも患者サイドが何度もキャンセルをしてしまったりした場合には、全く利益があげられないということにもなりかねない、という風に聞いたことがあります。外見を見れば、非常に儲かっているんじゃないかという風にも思われがちな部分はあるかもしれませんが、相当内部では苦労が溜まっているということもよく認識しておくといいかもしれませんね。いずれにしても、このようにキャンセルが大きな痛手となってしまう歯科医院の体質をよく理解した上で、きちんと責任をもって予約をしておくということが重要だと言えるでしょう。

 

治療の手段

歯科治療の一般的な治療の手段としては、歯を削って、その部分に被せものをする、という方法をとることが、非常に多いということは、皆さんもわかっているかもしれません。このような詰め物のことを、ブリッジと呼び、歯に空いた穴にしっかりと蓋をする役割を担っているわけです。ブリッジは、昔は数日間をかけて金型を発注して外注していたこともありましたが、現在では、歯科技工士が歯科医院の中に入ることで、その日のうちにブリッジが完成している、ということも多くなってきたことは、歯科医院の技術の進歩であると言えるでしょう。それでも、かなり特殊な形に歯を削ったり、大きく歯を削ったりして、特殊なブリッジが必要になった場合には、その日のうちに完成しないこともありますから、事前に相談をしておくことが重要だと言えるのではないでしょうか?治療に関しては、このように様々なところで、連携が取れているところが多く、小さな歯科医院などに通ってしまうと、その日のうちに、全ての治療の皇帝が完成しない、ということにもなりかねないわけで、よほどの理由がない限りは、まずは大きな歯科医院を見つけて通ってみると良いのかもしれません。それくらいに、重要なポイントであると言えるでしょうし、歯科医院の先生の腕と同様に、見ておくべきポイントであるとも言えるのではないでしょうか?ともかく、他の風邪や骨折などといった、日常的な病気や怪我とは異なり、かなり専門的な手法を用いることが多くなるのが歯科治療であるため、常に、歯科医院と相談をしながら、ひとつひとつの治療方法についてよく説明を聞いておくということが、何よりも重要であるということはもうおわかりいただけてるのではないでしょうか?

噛める歯と認知症予防

認知症に深くかかわる口の健康ですが、なかでも「よくかむ」ことに注目が集まっているようです。

ある咀嚼の歯科医は「咀嚼とは、単に歯でかむことのみならず、食べ物をかみ砕き、すりつぶし、だ液と混ぜ合わせてのみ込める状態にするという一連の動作なのです。歯だけでなく舌やあごなどが無意識のうちに同期して動くことができることが複雑な動きを求められる咀嚼を実現しているのです」といいます。

きちんとかむために必要なものはやはり歯でしょう。近年では8020運動を始めとした様々なキャンペーンの効果で高齢者でも歯が十分に残っている人が多いといいます。とはいえ、歯が残っているからよくかめるとは限らないと思います。近年では歯周病が進んでも歯を残したがる傾向があるので、十分に機能しない歯では十分な咀嚼は難しいでしょう。そういった意味では総入れ歯にしている方が、不健康で歯が残っているよりは良いと言えるのでしょう。

重要なのは歯の数より確実に噛めているかだと思います。抜歯後に義歯を入れることを考えても、歯周病で抜かざるを得なくなった歯を残しておくのはあまりおすすめできないようにも思います。治療で抜くべき歯を残しているというのは周囲の歯槽骨(歯を支えるあごの骨です)が痩せ細ってしまい、今後の入れ歯やインプラントの装着が困難になる可能性もあるように感じます。

近年では咀嚼能力検査と呼ばれる検査が知れ渡ってきました。特定の歯科医院で検査ができるもので、自身の咀嚼力を調べることができます。いま入れ歯で心配だとか、歯の健康に不安を抱えている人はぜひ一度受験してみると良いと思います。